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執筆者の写真makcolli

ツノガエルとの出会い

更新日:2022年2月13日


今回は私がなぜ、両生類にハマったのか。そのいきさつを書いてみたいと思います。


もう20年ぐらい前になると思うのですが、私はアパートで一人暮らしをしていました。一人暮らしは気楽な反面、やはり寂しさというのもあり、何かペットを飼ってみたいと思うようになってきました。


その時、なぜそう思ったのかは忘れてしまったのですが、陸亀を飼ってみたらどうかと思ったのです。アパートなので当然、犬や猫は飼えない。

陸亀なら鳴かないし臭いもあまりしないはず。そう考えていたところに職場の先輩が、電車に乗って約一時間ぐらい行ったところに総合ペットショップがあって、そこに行けば陸亀も売っているはずだと教えてくれました。


休日を利用して、その総合ペットショップに赴き爬虫類館に足を踏み入れました。店内にはさまざまな動物がいて、確かに陸亀もいたのですが、フッとした瞬間に目に飛び込んできたのがベルツノガエルだったのです。


カップの中に入ったベルツノを見た途端に私は一目惚れしてしまったのです。なんとも言えない愛らしさ、エキゾチックなその容姿。

そのようなカエルを見たことがなかった私は、陸亀のことなどどこかへいってしまって、もうベルツノを購入して帰ろうという気になっていました。


しかし、この時の私の「ぞっこん」な気持ちが、のちに悲劇を引き起こしてしまうとは、その時は夢にも思っていませんでした。


一応店員から飼育方法や餌のやり方などを聞いてすっかりその気になっていた私は、餌はコオロギを購入することにして、ケースはなにを買ったらいいのかと店員に聞きました。

すると店員は、今ならこれがお得ですとか言って、ライトがついているボール型のアクリルケースを薦めてきました。


なにも知らない私は店員の勧めるがままに、そのケースとコオロギをまとめて買って家路につきました。


さあ。かわいいツノガエルを部屋に迎えました。

何日後だったでしょうか。仕事から帰りベルツノが入っているケースを覗くと、ベルツノは光を浴びたまま完全にミイラ化して死んでいました(汗)


両生類の飼育にライトなどいらないことは、今考えれば当然のことです。両生類は乾燥が大の苦手で、むしろじめじめした湿気の多い環境を好みます。

それは両生類が口から水分を補給しているからではなく、皮膚から水分を身体に補給しているからなのです。ツノガエルもこの例外ではありません。


私はペットショップの店員を恨みました。確かあの時、あの店員は「今ならセールで、このケースが安いです」的なことを言っていたような記憶があります。あれ以来、チェーンで経営をしている専門店の店員をあまり信用しなくなりました。

と同時に、全くツノガエルに関して予備知識もないままに飼ってしまった自分もいけなかったと思いました。


しかし当時を振り返ると、一目惚れ以来ツノガエルに取り憑かれてしまった私は、店に赴いたのですが、店員にクレームを言うでもなく、飼育方法の詳細を聞くでもなく、またベルツノを購入しました。


当時は餌として生きたコオロギを与えていたのですが、これも今考えるとなのですが、ベビーサイズのツノガエルと言うのは、コオロギに恐怖感を持ってしまうこともあって、なかなか食べてくれず、仕舞いにはベルツノの頭の上にコオロギが乗っかっているという始末でした。


ここでも分かっていなかった私は、とんでもないことをしてしまいます。ピンセットでコオロギをつまみ、ベルツノの口を無理やり開けさせ、その口にコオロギを突っ込んだのです。

ベルツノはそのまま窒息して死にました(汗)


本当に頭がどうかしていたとしか思えないのですが、餌を食べないベルツノに痺れを切らせて結果殺してしまうことになりました。


それでも反省しなかった私は、このあともツノガエルの飼育を続けます。


しかし今振り返ると、このような飼い主に飼われてしまったツノガエルは本当に受難だと思います。



変な書き方になるのですが、このようにして私は両生類にハマっていきました。私はツノガエルの飼育から入って行ったので、しばらくはツノガエルに関することを書いてみようと思います。

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