makcolli2017年5月28日11 分妻二人某日、近代美術館フィルムセンターで行われていた増村保造監督回顧特集のなかの、『妻二人』を見に行く。 野球のオールスターゲームが面白くなるとは限らない。すごいテクニックを持っているメンバーだけのバンドが面白いとは限らない。...
makcolli2017年5月28日7 分青春の門結論から書く。だれている。ぶれている。 81年の東映作品にはいかに監督が深作欣二だろうと、菅原文太や若山富三郎が出てこようとも、70年代のようなアナーキズムは存在していなかった。 しかも原作が五木寛之の文芸もの。東映が一番苦手とする分野である。70年代の終わりと共に実録やく...
makcolli2017年5月22日6 分でんきくらげ某日。神保町シアターの特集、「監督と女優 エロスの風景」の『でんきくらげ』(70年。増村保造監督)を観に行く。 70年。大映も末期症状を呈していた。末期症状=エロ路線へのシフトはお決まりのコースで、日活はそのままロマンポルノに突入した。...
makcolli2017年5月16日6 分河内のオッサンの唄76年。ミス花子というおかしな名前の歌手の、「河内のオッサンの唄」という曲がヒットしていた。 時あたかも、東映の大部屋俳優達の中でも、一癖も二癖もあり、個性の塊としか言えない男たち、ピラニア軍団ブームが到来しつつあった。ふたつの時代の波を東映が見逃すはずはなかった。...